2022年度に行ったワークショップでは、「川からはじまる。ウェルビーイングな地域の未来づくり」と題して、流域を身近に感じてもらうための企画作りを行いました。
今年は次のステップに突入!
企画を実践したときにどんな気づきがあるのか、「流域治水」の企画に街の人を呼び込むには、街の人々に実践してもらうにはどんな要素が必要なのか、試してみました。
そこで行ったはじめの企画は「流域ツアー」
富山県立大学工学部環境・社会基盤工学科 吉見研究室の学生3名(大西さん、片井さん、馬渕さん)が中心となって、ツアーの内容を考えるところから準備を重ね、一貫してホストしてくださり、実際に行ってきました!
今回はパイロット版ということで、これまで一緒に企画を練った方に加え、関心をもってくださった先生や学生、2歳のお子さんも一緒に、約30名で出発!
過去~現在の神通川の歴史を流域とともに巡りました。クイズや対話を通じて、参加者同士でも理解を深めたり、興味を広げながら回りました。
クイズを同じ部分で差し込んでいます。疑似ツアーを体験してみてくださいね。
⓪集合&出発
富山県立大学に集合し、パイロット版の意図(流域を身近に感じてもらうために、あなたの友達や家族を誘いたくなるツアーにするには?あなたが次回企画するとしたら?という視点とともに回ってね!)を共有したうえで記載いただくアンケート用紙と、お子さんも大人も流域を五感で楽しめる要素としてフィールドビンゴを配布しました。
また、ツアー中、ともに理解を深めるグループを5名程度で組んで出発しました。
さてさてそれでは出発です! 移動中からクイズとともにスタートです!
①民族民芸館のよこの地層
はじめは大昔の神通川流域を感じる場所へ地層を見に来ました。この草のはせていない部分に注目。この地層、なんだか違和感を感じませんか?
このオープンクエスチョンはチームの中で意見交換が生まれていました!
科学者の方からも知識の共有を頂きましたよ!雨が降っていない&みんなが元気なうちに1枚!
神通川を眺めながら、次のところへ移動です!
②富山城
富山城に到着しました!
松川の横を通り、舟橋へ向かいます。
新旧の松川を横切る春は桜並木で見所です!
③舟橋
松川に渡る橋、ふなはしに来ました。この旧右岸と左岸を歩いてみます。
旧左岸の常夜灯に向かいます。現在の川よりずっと先まで歩くんですね。さて、この道で、なにか気づくことありますか?
タイルに注目!
舟橋は、かつて船を橋のように並べていたとのこと。道路のタイルの色が船にみたてられています。なかなか通な情報を参加者の方が教えてくださいました!
④常夜灯
松川から歩いて230mも離れたところに、常夜灯がありました。
歌川広重も描いています。
はじめて知った知識と共に、気づいたことや気になったことを対話して深めます。
⑤馳越線の碑
続いて、神通川を見渡せるところに来ましたよ!
かつての暴れ川は工事を重ねて今の形になったんですね。
⑥環水公園
さて、最後のポイントです。環水公園に来ました。
富山の街の成り立ち、考えてみましょう。最後は富山の名産品に関する豆知識です。チームで深める。雨予報の中、最後まで天気が持ちました!
実際に街中を歩くことで、昔の川の位置や川幅を体感したり、今はもうなくなってしまった風景を想像できます。整備によって川の形が変わっていること、建物も流域の立地が関わっていることなど、「流域」を体感することができました。
クイズの答えは今回はあえて出していません。ぜひ実際に神通川流域を巡って答え合わせをしてみてください!
企画のふり返り
実際にツアーを実践しての気づき、参加者のアンケート結果からの気づきを今後の流域治水の認知につないでいくために、運営のみなさんと振り返りました。
ふり返りまとめは2023年7月22日のシンポジウムで展示しました。
やってみたからこそうまくいったことやより価値を高めるためにできることなど、知見を集めることができました。ツアーを通して流域を身近に感じてもらうための工夫はこれからも考えていきたいです。
またツアー企画を行う時は、こちらのプラットフォームでもお呼びかけ致します。
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