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はじまりのストーリー

この流域ぷらっとフォームは、研究プロジェクトからスタートしています。

プロジェクトは、SDGsの達成にむけた共創的研究開発プログラムのひとつとして、

社会課題解決に資する研究開発を促進するための組織、国立研究開発法人科学技術振興機構社会技術研究開発センター(RISTEX)に採択され、令和2年度より富山県の神通川流域における取り組みを開始しました。

神通川流域の課題

・治水ダムはなく、河道による治水対策のみであること。そのため、電力ダムなどと連携が必要であること。

・本川の上流のほとんどが岐阜県内にあり、県をまたいだ連携管理が必要であること。

・主要な水源のひとつは冬の降雪だが、気候変動による減少が想定され対策が必要であること。

・かつて暴れ川と称されるほど多くの水害被害が発生していたが、対策により約30年大きな被害がなく、住民の流域や治水に対する意識が薄まっていること。

​2フェーズによって展開され、現在は「ソリューション創出フェーズ」にて、

活動や意識を広めることと立場や利害を越えて持続可能な流域治水を共創する知恵と関係を深めることを実践中。この流域ぷらっとフォームも、広めると深めるを実現するための実験プロセスです。

​参考元:https://www.jst.go.jp/ristex/solve/

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関連機関

 東京大学・富山県立大学・中央大学
国土交通省 富山河川国道事務所・富山県・富山市
PECとやま​・(株)たがやす

本プロジェクトの研究に関わる取り組み

​※論文はこちら

【会議における口頭発表】
(1)   豊田理紗、乃田啓吾、手計太一、田んぼダムの洪水緩和機能に対する営農者と地域住民の認識の違い、農業農村工学会大会講演会、金沢、2022年8月31日
(2)   Ueno, Y., Tebakari, T., Noda, K., Matsuura, T., Koyama, N.: Numerical Experiment on Flood Water Diversion to Agricultural Lands Using Backwater, AOGS2022 Virtual 19th Annual Meeting Asia Oceania Geosciences Society, HS07-A014, 2022.
(3)   上野陽平,手計太一,松浦拓哉,乃田啓吾(2022):農業排水路を利用した背水による圃場への洪水導水の可能性評価,令和4年度土木学会全国大会第77回年次学術講演会,II-122,京都大学.
(4)   上野陽平,手計太一,松浦拓哉,小山直紀,乃田啓吾(2022):数値実験を用いた圃場への積極的洪水導水の検討,土木学会第49回関東支部技術研究発表会,II-66.
(5)   鈴木耕平,乃田啓吾,出村沙代,手計太一,木口雅司,沖大幹(2022):神通川流域における科学者とステークホルダーで競争する対話型地域課題解決への取り組み、水文水資源学会2022年度研究発表会、京都、2022年9月4日
(6)   村田亮・沖大幹・徳田大輔・木口雅司・乃田啓吾, 洪水経験と洪水への不安感が主観的幸福度に及ぼす影響, 水文・水資源学会2022年度研究発表会, 京都大学, 宇治, 2022年9月.

【新聞報道・投稿】
(1)   産経新聞、2020年10月29日、「ナイル上下流 協議進まず エチオピア・ダムにエジプト農民「水量減る」」
(2)   日刊建設工業新聞、2020年10月30日、「水を考えるつどい 11月7日にウェブ配信 国交省 沖東大大学院教授の講座など」
(3)   日刊建設工業新聞、2020年11月20日、「フルプランを評価 事業進捗など整理 国土審利根川・荒川部会が会合」
(4)   北陸中日新聞、2021年10月26日、「神通川の水害対策 流域住民らが議論」
(5)   富山新聞、2021年11月24日、「神通川氾濫を想定「流域治水」を想定」
(6)   北日本新聞、2021年12月20日、「神通川治水へ総力結集」


【受賞】
(1)   沖 大幹:2021年国際水文学賞Doogeメダル

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