木曽川から濃尾平野へと広がる歴史ある木津用水。かつての純農村地帯から急速な市街地化が進むなか、農業用水としての役割に加え、都市排水や生態系保全といった多角的な機能が求められています。しかし、複数の自治体を跨ぐ管理体制は、それぞれの利害や管轄の壁(縦割り)に阻まれ、広域的かつ持続可能な水資源管理に向けた対話が極めて困難な状況にありました。
科学者による「VESPa」アプローチと都市型水管理
岐阜大学・名古屋大学・東京大学の科学者チームが中心となり農地、農業用水等の保全のための地域の共同活動により行われる取り組みを対象とし、流域治水、都市排水、生態系保全等のより広範な目的に拡張できる可能性を、関係者を交えて検討し、政策形成過程への貢献を目指すプロジェクト「VESPa」を指導。客観的なデータと第三者的な視点とともに対話ができる関係性の醸成に取り組んできました。
1. 行政管轄を跨ぐ対話の醸成と課題の構造化
利害が生じやすい市町の境界を超え、行政担当者が「安心感」を持って本音で語り合える場を継続的に設けています。
-
セクター間の関係構築:科学者が介在することで、単なる要望のぶつけ合いではなく、お互いに見えている実態を共有認識がすることを丁寧に重ねてきました。その結果、木津用水土地改良区、小牧市、春日井市、大口町、愛知県、省庁等、年々参加するステークホルダーが増加、異動の期に前任者から新担当者へ「情報共有の重要性」とともに参加を勧める声も聞かれています。
-
解決策の抽出と政策提言: 現場の実態に即した課題の構造を明らかにし、政策形成過程に寄与する具体的な解決策の抽出と、協働で物事を進める風土の醸成に力を入れています。
2.「地域の祭」を媒体とした市民認知の向上
次世代や一般市民が、自分たちの足元を流れる木津用水に関心を持つきっかけ作りを重視しています。
-
多世代が楽しく学べる場:「春日井まつり」「小牧市民まつり」などの地域行事にブース出展し、クイズや地図を用いた参加型プログラムを継続展開。親子連れなど幅広い層が楽しみながら用水の役割を学べる機会を提供しています。
-
市民実態の解像度向上:出展時のアンケート調査を通じて市民の意識を精査。得られたデータは、各自治体にも還元し広報戦略にフィードバックされています。
流ぷら活動のスタート:2021年~
協働のパートナー
東京大学、岐阜大学、名古屋大学、木津用水土地改良区、小牧市、春日井市、大口町、愛知県、ほか
VESPaの活動レポート
coming soon...
報道・記事等
-
Coming Soon...
VESPaの活動メンバー


