福島県から宮城県へと雄大に流れ、太平洋に注ぐ阿武隈川。2県30市町村以上にまたがるこの広大な流域は、令和元年の東日本台風で観測史上最大の雨量を記録し、流域全体で甚大な被害を受けました。現在、下流域の浸水被害を軽減するため、上流域では国による遊水地整備が急ピッチで進められています。上流から下流までが利害を越え、一つの「流域」として手を取り合う「広域連携」が大きな課題 となっています。
広域連携と次世代が紡ぐ流域モデル
阿武隈川流域では、2023年より福島大学 川越先生が起点になり、行政、国土交通省や地元活動団体への丁寧なヒアリングを重ね、地域の課題やニーズを抽出。点在する水環境活動団体や自治体、そして若い世代を繋ぐ「情報の結び目」としての活動を展開しています。
1. 対話の素地づくりと「伝える場」のフォーマット化
遊水地整備が進む上流域と、その恩恵を受ける下流域。この両者の認識を共有するため、多様な手法でアプローチしています。
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可視化教材による主体的な学び: 2025年度からは、3D模型や流水を用いた可視化教材を導入。専門的な治水の仕組みを直感的に理解できる「伝える場」のフォーマットを確立しました。
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大学生による世代間の橋渡し: 大学生主体の団体が活動の核となり、地域の水環境団体や行政と連携。さらに高校生も参加者に迎え、若年層が流域課題を自分事化できる環境に力を入れています。
2. 交流会とフォーラムを媒体とした広域連携の強化
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単発のイベントに留まらず、継続的な交流会やフォーラムを実施することで、流域全体のネットワーク化に注力しています。利害や立場の違いにより、個別の活動に留まりがちな各地域の団体や自治体を、次世代を担う大学生がハブとなることで接続し、地域や組織の壁を越えた流域全体の参加の幅を広げています。
流ぷら活動のスタート:2023年~
協働のパートナー
福島大学、福島県、国⼟交通省福島河川国道事務所、福島市、矢吹町、鏡石町、玉川村福島⺠報社、福島⺠友新聞社ふるさとの川・荒川づくり協議会、福島県⽔環境活動団体交流会、三城目地区遊水地対策協議会、ほか
報道・記事等
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福島民友、「遊水地効果や役割 福島大学教授ら説明」2025年12月24日
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福島民報、「流域治水 理解深める」2025年12月8日
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福島民報、「市民の清流未来へ シンポジウム「めぐる水,つなぐ未来」」2025年11月29日
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福島民友、「防災・減災の重要性解説」2025年9月17日
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福島民報、「深層真相 鏡石・矢吹・玉川にまたがる遊水地」2025年7月28日
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福島民友、「郡山で浸水被害の対策紹介 流域治水セミナー」2025年2月20日
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福島民報、「浸水被害対策に理解 県などが郡山で流域治水セミナー」2025年2月19日
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福島民友、「3町村の宇薄一整備 町民らに将来像解説」2025年1月25日
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福島民友、「環境考察 治水に田んぼダム」2024年6月24日
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福島民友、「福島市で水環境交流会,参加者募る」2024年6月2日
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福島民友、「水環境の展望を探る研修会」2024年2月2日
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福島民報、「鏡石・矢吹・玉川にまたがる遊水地 農業利用へ試験圃場」2024年1月13日
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福島民友、「災害時の河川「見える」化 福島大大学院・川越教授チーム(阿武隈川須賀川周辺)」2023年6月8日
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福島民報、「河川カメラで浸水把握,福島大学水害軽減へ仕組み開発(阿武隈川須賀川周辺)」2023年6月8日
阿武隈川流域の活動メンバー








